想定事例

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ご相談から着手まで

音信不通のご親族を探す

ご相談の内容

お父様が亡くなり、相続の手続きを始めたところ、戸籍に伯父様のお名前が出てきた。四十年ほど前に渡米されたきり、家族の誰も連絡先を知らない。その方がおられないと、遺産分割の話し合いが進まない。

お手元にあったのは、二十年ほど前の年賀状が一枚。差出人の住所は西海岸の州で、番地まで書いてありました。ほかに、古いアルバムに残っていた写真が数枚。それだけでした。

まずお伺いしたこと

お名前の英語の綴り。生年。渡米された時期。ご結婚されているかどうか。お仕事のこと。ご親族の記憶にあることを、断片で構わないのですべてお聞かせいただきました。

この段階で分かったのは、お名前の綴りが二通り考えられること。ご結婚で姓が変わっている可能性があること。二十年前の住所は、既に別の方が住んでいるらしいこと。ご親族が一度手紙を出して、戻ってきたそうです。

お手元にあるものが少ないほど、最初にお伺いする時間が長くなります。ここで出てきた断片が、あとで効きます。

お伝えした見通し

年賀状の住所があるので、そこを起点に記録を当たれること。ただし、その後に転居されていれば、別の州に移っておられる可能性もあること。

ご存命かどうかも、この時点では分かりません。亡くなっておられた場合は、その記録の所在をお伝えする形になります。そのこともあらかじめご説明しました。

そのうえで、まず記録から入り、住所が絞れた段階でご相談して、現地に出るかどうかを決める。この二段構えでご提案し、ご了承をいただきました。

ご相談から着手まで

音信不通のご親族を探す

ご相談の内容

お父様が亡くなり、相続の手続きを始めたところ、戸籍に伯父様のお名前が出てきた。三十年ほど前に渡米されたきり、家族の誰も連絡先を知らない。その方がおられないと、遺産分割の話し合いが進みません。

お手元にあったのは、古いアルバムに挟まっていた写真が数枚。その一枚の裏に、ご家族の誰かが書き留めたと思われる住所がありました。西海岸の州で、番地まで入っています。書かれた時期は分かりません。

まずお伺いしたこと

お名前の英語の綴り。生年。渡米された時期。ご結婚されているかどうか。お仕事のこと。ご親族の記憶にあることを、断片で構わないのですべてお聞かせいただきました。

この段階で分かったのは、お名前の綴りが二通り考えられること。ご結婚で姓が変わっている可能性があること。そして、ご親族が数年前にこの住所へ手紙を出したところ、戻ってきたということ。

お手元にあるものが少ないほど、最初にお伺いする時間が長くなります。ここで出てきた断片が、あとで効きます。

お伝えした見通し

写真の裏の住所を起点に、記録を当たれること。ただし、そこから転居されていれば、別の土地に移っておられる可能性があること。綴りが二通りあるので、両方で当たる必要があること。

ご存命かどうかも、この時点では分かりません。そのこともあらかじめご説明しました。

まず記録から入り、住所が絞れた段階でご相談して、現地に出るかどうかを決める。この二段構えでご提案し、ご了承をいただきました。

記録を当たる

記録から、住所を絞る

写真の裏にあった住所の地域から始めました。その土地の記録に、お名前が残っているかどうか。不動産の登記、裁判の記録、そのほか公開されているもの。

綴りが二通り考えられたので、両方で当たりました。片方の綴りで、その住所の不動産の記録が出てきました。取得したのが二十四年前、売却したのが十七年前。売却の記録があるということは、そこから別の場所へ移られたということです。

候補が二つ出ました

売却の時期の前後で、同じお名前の記録を探しました。同じ州の中にひとつ、隣の州にひとつ。二つ出てきました。

同姓同名は、この国では珍しくありません。どちらか一方が探している方で、もう一方は別人か。あるいは両方とも別人か。記録に名前があるというだけでは、決められません。

ここが、いちばん時間を使うところです。派手ではありませんが、この作業を飛ばすと、間違った住所に行くことになります。

絞り込む

生年が一致するか。前の住所からの移動として、距離や時期が自然か。ほかの記録と矛盾しないか。二つの候補を、それぞれ突き合わせました。

隣の州のほうは、生年が十歳以上ずれていました。別人と判断しました。

同じ州の中のほうは、生年が一致します。さらに、この方の婚姻の記録が出てきました。十六年ほど前のもので、時期も繋がります。配偶者の方のお名前も分かりました。

ここまでで分かったこと

おそらくこの方であろう住所が、ひとつ絞れました。ここまで、着手から八営業日。現地には、まだ誰も出ていません。

ただし、記録に出ているのは「その住所を取得した」ことまでです。いまもそこにお住まいか、ご存命かは、記録には書かれていません。

ここでご依頼者様にご報告し、現地での確認に進むかどうかをご相談しました。

現地で確かめる

現地で、確かめる

ご依頼者様とご相談し、現地での確認に進むことになりました。三十年ぶりのご連絡になりますので、いきなり手紙を出すより、まずおられるかを確かめたい、というご意向でした。

その住所を見る

郊外の住宅地でした。手入れのされた一戸建てで、人が住んでいる様子があります。ただ、郵便受けの表札は別の名前でした。

記録では、この方がいまも所有していることになっています。貸しておられるのか、ご家族の姓なのか、あるいは既に移られているのか。外から見ただけでは分かりません。

近隣でお伺いする

ご近所の何軒かでお伺いしました。そのうちの一軒で、話が出ました。その名前の方はご存じで、いまも近くにお住まいだが、この家ではない。数年前に、同じ地域の別の住まいへ移られたらしい、と。

記録は「所有している」ことしか教えてくれません。住んでいるかどうかは、行って、伺わないと分かりません。

もう一度、記録に戻る

いまも近くにお住まいだという話をもとに、同じ地域で、この方の名前の別の記録を探し直しました。数年前に取得された物件があれば、そこです。

ありました。四年前に取得された、集合住宅の一室です。同じ地域の中で、車で二十分ほどの場所でした。

お訪ねする

ご依頼者様にご相談のうえ、名乗ってお訪ねすることになりました。調査員が身分と、訪問の目的をお伝えしました。日本のご親族から依頼を受けて、ご連絡先をお伝えするために伺ったこと。

ご本人がお出になりました。ご健在でした。驚かれてはいましたが、お話は通じました。ご自身の電話番号を教えてくださいました。

ご依頼者様には、その場でご連絡しました。着手から、三週間ほどでした。

ご報告と、この進め方について

ご報告に書いたこと

確かめられたことを、時系列で書きました。どの土地のどの記録を、いつの範囲で当たったか。現地でいつ、何を確認したか。お住まいの外観の写真。ご本人からお預かりしたご連絡先。

途中で候補が二つ出て、片方を別人と判断した経緯も書きました。その根拠も含めてです。あとで別の可能性を検討されることがあるためです。

この進め方について

読んでいただくと、案外あっさりしていると思われたかもしれません。特別なことは何もしていません。

公開されている記録を、どこにあるかを知ったうえで当たる。突き合わせて絞る。見に行って、分からなければ伺う。分かったら、また記録に戻る。この行き来を、答えが出るまで続けます。

派手なことをしないほうが、確かで、早く、費用もかかりません。この国では特にそうです。

アメリカは記録が公開されている国です。どこに何があるかを知っていれば、日本から見えないことがかなり分かります。そのうえで足りない部分を、現地で埋めます。

ご事情によって、進め方は変わります

この事例は相続でしたが、お取引の相手を確かめる場合も、ご縁談の前の確認も、記録から入って現地で確かめる、という順番は同じです。

変わるのは、どの記録を当たるか、現地で何を見るか、どこまで進めるかです。ご事情を伺ったうえで、そのつど組みます。

記録と、現場と。

ご相談の窓口

ご事情を伺い、お手元にある資料を拝見したうえで、どこまで確かめられそうかをお伝えします。ご相談の段階で費用はいただきません。

この事例のように、手がかりが写真の裏の書き込みひとつ、ということもあります。それでも始められます。整理せずに、そのままお持ちください。

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